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おたくのご主人、胃カメラ・大腸カメラ受けている?

[2025.08.07]

おたくのご主人、胃カメラ・大腸カメラ受けている?

~「元気だから大丈夫」って、本当に大丈夫?~

 

こんにちは、ほんじょう内科の院長です。

今回はちょっと切り口を変えて、「働き盛りの旦那さん」を持つ奥さま世代の皆さんに向けて、お話ししたいと思います。

タイトルにも書きましたが、「おたくのご主人、胃カメラや大腸カメラ、ちゃんと受けていますか?」

実は、当院に検査に来られる男性の中には、「妻に言われたから来た」という方が本当に多いんです。検査に限らず、病院に来るきっかけの多くは、奥さまやご家族の“ひと言”だったりします。

 

「何も症状がないから行かなくていい」はキケンな思い込み

胃がんや大腸がんといった消化器のがんは、早期のうちはほとんど症状がありません。

たとえば、大腸がんは「便に血が混じる」ような分かりやすいサインが出るのは、かなり進んでからのことがほとんどます。

逆に、まったく症状がなかったけど「健康診断で便潜血が陽性」と指摘されて内視鏡検査を受けたら、ポリープや早期がんが見つかるということもよくあります。

「健康そのものに見えていた人が、実はポリープだらけだった」

「ちょっと貧血が気になって調べたら、ステージ2のがんだった」

そんな話、決してめずらしくないんです。

 

男性は、自分のことを後回しにしがち?

40代〜70代の男性は、「仕事が忙しいから」「面倒くさい」「なんとなく怖い」などの理由で、ついつい自分の身体のことを後回しにする傾向があります。

当院の外来でも、

「会社の健診で再検査になったけど、半年放ってました」
「内視鏡は怖いし、苦しそうだし、できればやりたくないです」

そんな声を聞くことがしばしば。

でも、ここで思い出してほしいのが、“家庭の中での旦那さんの存在”です。

「一家の大黒柱」なんて言い方をすると、ちょっと古くさく聞こえるかもしれませんが、
旦那さんが元気でいてくれることが、家族にとってどれだけ大事なことか。
それを一番よく分かっているのが、奥さまじゃないでしょうか?

 

 

家族のひとことが、健康を守る「スイッチ」になる

実際に、こんなケースがよくあります。

> 「妻が『あんたもそろそろ行ってきなさいよ』って言うから、仕方なく…」

最初はちょっと渋々でも、いざ検査を受けて、「思ってたより楽だった」「もっと早く来ればよかった」と言って帰られる方がたくさんいます。

特に当院では、鎮静剤を使った“眠っている間に終わる”胃カメラ・大腸カメラが可能なので、検査へのハードルもかなり下がります。

最近では、夫婦で一緒に受けに来られる方も増えていて、

> 「今年も私と主人で一緒に検査に来ます。予約お願いしますね。」

なんて、予約の時点で“家族枠”になることも。

 

50歳を過ぎたら「受けておく」のが当たり前に

大腸がんは、50歳を過ぎてから発症リスクが急激に上がると言われています。

これは厚生労働省や国立がん研究センターの統計でも明らかです。

また、胃がんについては、ピロリ菌の感染が背景にあることが多く、除菌をしていない人ではリスクが高いままになっています。

40代でピロリ菌を調べていなければ、胃カメラでの確認と同時に検査するのがおすすめです。

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「怖い」「恥ずかしい」を上回るメリットがある

旦那さんが検査を受けたがらない理由には、
「恥ずかしい」「準備(下剤)が大変そう」「痛そう」などの不安があるかもしれません。

でも、最近の内視鏡検査は、技術も設備もかなり進化しています。

✅ 鎮静剤で“うとうとしている間に終わる”

✅ 大腸カメラも苦痛少なくスムーズに

✅ ポリープがあれば、その場で切除できる場合も多い

受けた方の多くが「思っていたより全然ラクだった」と言ってくださいます。

 

「何もなかった」が最高の結果!

検査を受けて、「異常なしです」と言われること。
実はこれが一番のご褒美です。

大腸ポリープがあったとしても、早めに見つかればその場で切除でき、将来のがんの芽を摘むことができます。

「異常がないかを確認する」ことこそ、検査の大きな目的。
これは車の車検と同じで、“何か起きてから”では遅いのです。

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最後に ~奥さまの“ひと声”が、未来を変える~

世の中には、「奥さんに言われたから渋々来た」ように見えて、
実は内心、「誰かに背中を押してほしかった」という男性も少なくありません。

ですから、この記事を読んでくださった奥さまには、ぜひこう伝えていただきたいです。

「あなたの健康が、うちの未来を守るんだから」
「何かあってからじゃ遅いよ。今のうちに一緒にチェックしよう」

そんなやさしいけれど強い言葉で、旦那さんの背中を押してあげてください。
そのひと言が、きっと大きな一歩になります。

ほんじょう内科では、胃カメラ・大腸カメラともに負担の少ない検査を行っています。
「うちの旦那にも受けさせたいけど、どうしたらいい?」
そんなご相談も大歓迎ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

あなたの“ひと声”が、家族を守る力になる。
それが、私たち医療者にとっても何よりの味方です。

 

 

 消化器病専門医・消化器内視鏡専門医

 肝臓専門医・総合内科専門医 

 本城信吾 院長

 

 

 

南北線南平岸駅から徒歩6分、リードタウン平岸ベースにある消化器内科

ほんじょう内科

北海道札幌市豊平区平岸1条12丁目1番30号 メディカルスクエア南平岸2F

TEL:011-595-8261

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