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2024年2月の胃カメラ/大腸内視鏡の実績・その吐き気の原因は?

[2024.02.29]

 

2月の消化器内視鏡実績

2月のほんじょう内科の内視鏡実績は、胃カメラが98件、大腸カメラが60件でした。

 

その吐き気の原因は?

ほんじょう内科は消化器が専門のクリニックです。「吐き気」に悩まされている患者さんの診療を日常から行っています。

吐き気はお腹の病気によるものもあれば、そうでない吐き気もあり、対応が悩ましいことがしばしばあります。

吐き気に加え他にどんな症状があるかで、受診すべき診療科が違ってきます。

 

吐き気+みぞおちの痛み

吐き気とみぞおちの痛みの組み合わせは胃腸の病気のことが多いです。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性胃炎、胃アニサキス症がその代表です。急性虫垂炎は右下腹部の痛みが特徴ですが、発症初期には吐き気とみぞおちの痛みのことがあります。

急に発症した吐き気とみぞおちの痛みの場合は胆石症や急性膵炎といった胃腸以外の消化器疾患の可能性もあります。

まれに吐き気とみぞおちの痛みの原因が心筋梗塞のことがあります。高血圧や高コレステロール血症、糖尿病を持病に持っていたり煙草を吸う方は注意しないといけません。

 

吐き気+下腹部の痛み

吐き気に加え下腹部に強く差し込む痛みがある場合は小腸や大腸の病気を一番に考えます。お腹が張って便やおならが出ていないのであれば腸閉塞かもしれません。逆に下痢をしている場合には腸に炎症を起こす病気をうたがいます。腸に炎症を起こす病気にはノロウイルスやロタウイルス、アデノウィルスといったウイルス感染によるウイルス性胃腸炎や、カンピロバクター、大腸菌、サルモネラ菌が原因の細菌性腸炎があります。

中年の男性が突然の吐き気に加え、左右のわき腹から下腹部にかけて痛み感じている場合は尿管結石かもしれません。

女性の場合は婦人科の病気の可能性もあり、卵巣出血や卵巣捻転と診断されることがあります。生理痛に吐き気や下痢を伴う方もいます。

 

吐き気+下痢

吐き気と下痢の組み合わせの場合は胃腸の病気の割合がとても多いです。細菌性胃腸炎は初夏から秋にかけて、ウイルス性胃腸炎は冬に多く発生しています。

 

吐き気+頭痛

吐き気と頭痛の組み合わせでは、片頭痛や緊張性頭痛のことが多いです。中年以降の場合はクモ膜下出血や脳腫瘍のこともあります。吐き気に頭痛が伴う場合は、まず脳神経内科あるいは脳神経外科を受診するのがいいでしょう。

 

吐き気+めまい

吐き気とめまいの場合には、メニエール病や良性発作性頭位めまい症といった内耳障害が多いです。この場合は耳鼻咽喉科に受診すると診断治療の近道になるかもしれません。

 

吐き気+生理が遅れている

妊娠による「つわり」の可能性はありませんか?この場合は産婦人科の先生に相談しましょう。

 

吐き気+尿が赤い

尿が赤く見えるのは、尿に血液が混じっている「血尿」と黄疸の原因となるビリルビンが尿に多く漏れ出ている「ビリルビン尿」のどちらかのことが多いです。

血尿は腎臓や膀胱の感染症、尿路結石、腎腫瘍、膀胱腫瘍の兆候なので泌尿器科の受診が必要となります。

ビリルビン尿では、尿が赤く見えるだけでなく白目や皮膚が黄色く見える「黄疸」が確認できます。この場合は尿管結石や膵臓がん、急性肝炎、肝硬変の可能性があります。

 

吐き気+目の痛み

急性緑内障発作という目の病気では急な吐き気と目の痛みがでます。この場合は迷わずすぐに眼科を受診しましょう。

 

吐き気だけ

おもな症状が吐き気だけだったり、吐き気と食欲不振だったりする場合は、心の不調が原因であることが少なくありません。消化器科で検査を受けて深刻な病気が診断されない場合はメンタルクリニックの受診が快方につながるでしょう。

お薬を飲んでいる方では、薬による吐き気の可能性も考えます。抗がん剤や抗うつ薬、経口避妊薬、パーキンソン病治療薬を服用している場合は薬を処方してくれた医師に相談しましょう。

骨粗しょう症の治療薬で血液中のカルシウム濃度が上がり過ぎた場合にも吐き気や食欲不振が起きてきます。

腎臓の働きが悪くなる腎不全が進み尿毒症という状態にでも吐き気と食欲不振が起きます。

 

まとめ

今回は吐き気の原因について解説しました。吐き気の他にどんな症状があるかで受診すべき診療科が変わってきます。医療機関を受診する際のご参考になれば幸いです。

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