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2024年1月の胃カメラ/大腸内視鏡の実績・ずっと飲んでいた血圧の薬で下痢?!

[2024.01.31]

 

元旦に能登半島地震が発生しました。北陸に住む多くの方が被災され、未だに避難生活送られている方もいると報道されています。ほんじょう内科のスタッフの親族にも北陸地域に住む方がおり、家屋や家財道具に損害を受けたと聞き及んでいます。被害に遭われたすべての方にお見舞い申し上げます。

 

1月の消化器内視鏡実績

1月のほんじょう内科の内視鏡実績は、胃カメラが96件、大腸カメラが59件でした。

 

 

ずっと飲んでいた血圧の薬で下痢?!

 

薬が原因の下痢

薬の副作用で下痢を起こすことがあります。

便秘の治療薬である緩下剤では効果に個人差があるため下痢をしてしまうことがあります。

他にも下痢の副作用に注意しなくてはならない薬は多いです。代表的なものには、抗菌薬、消炎鎮痛剤、抗がん剤、プロトンポンプインヒビターなどの制酸剤、糖尿病治療薬などがあります。

今回紹介するのは、高血圧の治療薬「オルメサルタン」による下痢です。

 

ずっと前から飲んでいるけど・・・。

オルメサルタンは高血圧の治療薬の一つです。アンジオテンシンIIという血圧上昇にかかわる物質の効果を弱めることで血管の緊張を和らげて血圧を下げる「ARB」と呼ばれるグループの薬の一つです。ARBは副作用が比較的少ないため高血圧治療でよく使われています。

オルメサルタンによる下痢は、飲み始めてしばらくは大丈夫なのに数年経ってから徐々に発症します。下痢が何週間も続き場合によっては体重が減ってしまうこともあり「オルメサルタン関連腸炎」と呼ばれています。

この薬が下痢を引き起こす原因はよくわかっていませんが、遅延型アレルギーやアンギオテンシンによって誘導される抗炎症性サイトカインの活性低下が考えられています。

ずっと飲み続けている血圧の薬が、まさか数年経って長く続く下痢を引き起こしているとは想像しにくいため患者さんが「もしや血圧の薬が原因かも?」と思うことはほとんどありません。

処方している医師がオルメサルタン関連腸炎の存在を思いつかないと、診断が遅れ患者さんが長く下痢に苦しめられることになりかねません。

オルメサルタン関連腸炎はオルメサルタンの服用をやめると2~3日で下痢が止まります。

高血圧の治療薬は種類が豊富ですので、医師がオルメサルタンから他の薬に変えるだけで解決できます。

 

お薬手帳の確認にご協力ください

ほんじょう内科では、他の医療施設からの処方を確認するためお薬手帳をご提示いただくことがあります。お手数ですがご来院の際にはお薬手帳をご持参ください。

 

 

南平岸の消化器内科・胃カメラ・大腸内視鏡

ほんじょう内科

院長 本城信吾

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