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2023年2月の胃カメラ・大腸カメラ~クロソイはアニサキスにご注意!

[2023.02.28]

2月末になってようやく寒さが和らぎ始めました。今日2月28日の札幌はとても暖かい1日でした。長期予報によると3月も暖かく晴れの日が多くなるそうです。

新型コロナの対策も節目を迎え、3月13日からは屋内でもマスクの着用を求められなくなり個人の判断にゆだねられるとの報道がありました。ただし、厚生労働省によると医療機関や介護施設ではマスクの着用が推奨されるそうです。当面ほんじょう内科でも職員はマスクの着用を続けていくことになりそうです。

マスク着用の継続を前提に受付カウンターに設置していたアクリル板は、2月末をもちまして撤去します。

 

消化器内視鏡

ほんじょう内科の2月の内視鏡実績は、胃カメラが81件、大腸カメラが50件でした。

胃カメラでの主な診断はバレット食道、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、胃アニサキス症、十二指腸潰瘍、十二指腸憩室でした。

今月は胃アニサキス症の患者さんがお二人いましたが、お二人とも「クロソイの刺身を食べた」とのことです。旬の新鮮な白身魚のお刺身はとても美味しいですが、召し上がる際はくれぐれもご注意ください。この1年で私たちが経験した胃アニサキス症の原因食品は、定番のサバ、イカのほかに、イクラ、ホッケ、カレイ、ヒラメ、カワハギの肝和えなどがありました。生で新鮮なお刺身がむしろ胃アニサキス症の原因となります。冷凍でアニサキスが死滅すると言われていますが、半日ほど家庭用の冷凍庫に入れておいたお刺身でアニサキス症を発症した方もいました。

アニサキス・胃・ほんじょう内科

では、新鮮なお刺身をおいしく安全に食べることはできないのでしょうか?

熊本大学とジャパンシーフーズ社の共同研究でパルス電流で食味を落とさずアニサキスを死滅させる技術の開発が進んでいるそうです。近い将来、アニサキスを心配しないで新鮮で美味しいお刺身が食べられそうですね。

大腸カメラでの主な診断は、大腸ポリープ、大腸憩室、潰瘍性大腸炎、感染性腸炎、直腸クラミジア症、好酸球性胃腸炎でした。

2月28日現在、内視鏡検査枠には比較的余裕があります。胃カメラの当日予約もお受けできる可能性が高いため、急な胃の痛みでお困りの方はぜひご連絡ください。

 

肝臓病

超音波検査で肝臓に「しこり=肝腫瘍」が見つかることがあります。その中で最も多いものが肝血管腫です。

肝血管腫は良性の肝腫瘍で、しばしば多発し数個同時に見つかることもあります。肝血管腫が癌化することはほとんどないため、発見されても治療の必要はありません。ゆっくり大きくなる場合があるため1年に1回ていど超音波検査で大きさを確認します。

ただし、とても大きい肝血管腫がある場合は体の外からの衝撃で肝臓の表面に裂け目ができて出血することがあり注意が必要です。肝血管腫をお持ちの女性が、子供と相撲をとっていて肝臓に裂け目ができた症例を経験したことがあります。

超音波検査だけでは腫瘍が良性なのか悪性なのか判断がつかない場合には造影CTやMRI検査を行うことがあります。

 

新型コロナワクチンは3月末までです

3月末まで新型コロナワクチン(オミクロン対応ファイザー社)の接種を行います。現在予約枠には十分な余裕がありますが、3月末には混雑する可能性がございます。ご希望の方はお早目にご予約ください。web予約が便利です。

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