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食道の病気

逆流性食道炎

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カンジダ性食道炎(食道カンジダ症)

口の中には様々な常在菌がいます。その一つがカンジダというカビの一種です。カンジダが食道粘膜で増殖した状態を食道カンジダ症と言います。軽度の食道カンジダ症は無症状で、治療をしなくても自然に治ります。胃カメラ検査でたまたま見つかる場合がありますが、ほとんどの場合治療を必要としません。しかし、薬の治療や病気が原因で免疫が弱っている場合、重度のカンジダ性食道炎となり「つかえ」「飲み込むときの胸の痛み」が現れます。糖尿病の持病がある方やステロイド剤、抗がん剤の治療を受けている方は注意が必要です。

カンジダ性食道炎は胃カメラで診断されます。食道粘膜に「白苔」という白い盛り上がりが見られます。白苔を採取して顕微鏡検査を行うことで診断されます。

治療には、抗真菌薬とよばれるカビの増殖を抑える薬を使います。抗真菌薬は腎障害や肝機能障害などの副作用がでることがあるため注意が必要です。

 

好酸球性食道炎

好酸球はアレルギー疾患に関与する白血球のひとつです。食道粘膜に好酸球を中心とした慢性炎症が好酸球性食道炎です。この病気では「飲み込みにくい」「胸が痛い」「食べ物がつかえる」といった症状が現れます。放置すると炎症によって食道が狭くなり、食事を十分にとることができなくなることがあります。アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー性疾患を合併することが多いです。

好酸球性食道炎は胃カメラと生検検査で診断します。胃カメラで観察すると「縦走溝」「鱗状溝」「白斑」といった特徴的な所見がみられます。

好酸球性食道炎は食物に対するアレルギー反応が原因と考えられています。このため、アレルギーの原因物質が特定できる場合は、その食品を摂らないようにします。薬物治療では、制酸薬とステロイド剤が主に使用されます。

 

食道アカラシア

食道アカラシアは食べ物が通りにくくなる病気で、10万人に1人のまれな病気です。下部食道括約筋は、普段は胃内容物が食道に逆流しないように収縮していますが飲み込んだ食べ物が流れてくるとタイミング良く弛緩して胃の中に流すしくみが備わっています。食道アカラシアでは食べ物が流れてきても下部食道括約筋が緩まずに収縮したままなので「つまり」「食べ物がつかえる」といった症状が現れます。進行すると「夜中に咳がでる」「吐く」「胸が痛い」ことがあります。精神的なストレスや緊張で症状が悪化しやすいです。

食道アカラシアは、胃カメラ検査、CT検査、食道バリウム検査で診断されます。その他の食道機能障害との鑑別診断のため、食道内圧検査が必要となることがあります。

食道アカラシアの治療には食道括約筋の緊張を緩めるカルシウム拮抗や亜硝酸薬が使われます。これらの薬は高血圧や狭心症の治療にも用いられる薬です。薬物治療は比較的症状の軽い方や、手術治療後に用いられます。

薬物治療だけで、十分な効果が得られない場合には「バルーン拡張術」を行います。これは2~3cmの円筒型の風船で食道下部を内側から押し広げる治療です。およそ7割の方で症状の改善がみられます。

バルーン拡張術でも改善がみられない場合は腹腔鏡下手術の適応です。この手術では下部食道括約筋を切開して食物の通りを良くします。手術前に比べ、手術後には症状が1/2から1/3程度まで軽くなります。

 

食道ポリープ

食道にみられる良性ポリープにはつぎのようなものがあります。ほとんどの場合症状がなく、胃カメラやバリウム検査で偶然みつかります。癌と見分けるのが難しい場合は生検や超音波内視鏡検査を行います。

  • 食道乳頭腫 食道の上皮由来の良性腫瘍です。内視鏡では1㎝以下の白色の房状の隆起が特徴です。パピローマウイルスが関与している可能性があります。癌化はとても稀とされており、1年ごとに経過観察します。
  • 顆粒細胞腫 食道の粘膜下腫瘍の一つです。形が特徴的で「大臼歯様」つまり奥歯の形に似ています。大きくなったり、癌化したりすることが数%にみられるため、1年ごとの経過観察が必須です。
  • 食道平滑筋腫 食道の粘膜下腫瘍の中で最も多いです。下部食道に多く見られます。ほとんどの場合良性ですが、5㎝以上の大きさがある場合、「胸のつかえ」「のどのつまり」などの症状がある場合、超音波内視鏡検査で悪性を疑う場合は外科手術の適応です。
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食道がん

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