メニュー

2023年4月の胃カメラ・大腸カメラ~好酸球性食道炎

[2023.04.28]
消化器内視鏡

4月のほんじょう内科の内視鏡実績は、胃カメラが92件、大腸カメラが59件でした。

胃カメラでの主な診断は好酸球性食道炎逆流性食道炎、食道潰瘍、ヘリコバクターピロリ胃炎胃底腺ポリープ胃アニサキス症、胃粘膜下腫瘍、十二指腸潰瘍でした。

大腸カメラでの主な診断は、早期大腸がん(粘膜内癌)、大腸ポリープ、大腸憩室、クローン病潰瘍性大腸炎(粘膜治癒)でした。

 

肝臓病

メタボが原因の脂肪肝を非アルコール性脂肪肝といいます。非アルコール性脂肪肝は痛みなどの自覚症状はありませんが、糖尿病や動脈硬化を合併しやすいため注意が必要な病気です。

また、非アルコール性脂肪肝は健診などで肝機能障害を指摘されたため当院を受診される方のなかで最も多い病気です。

あまり太っていないのに非アルコール性脂肪肝と診断される患者さんは、運動不足のことがほとんどです。

桜の花が咲き、屋外での運動には最適な季節です。冬の間は屋内にこもりがちになっていた方も、スニーカーを履いて外にでてみましょう。さわやかな春の空にを吸いながら歩くと体にも心にもきっと良いことがあります。

 

好酸球性食道炎

今月胃カメラで「好酸球性食道炎」の診断がありました。

好酸球性食道炎は、アレルギー反応により起こる食道粘膜の炎症です。好酸球はアレルギーの主役となる白血球です。この細胞が食道粘膜に集まって慢性的な「飲み込みにくい」「胸やけ」「つかえ感」「痛み」「吐き気」などの症状を起こします。

気管支喘息や花粉症、アトピー性皮膚炎といったほかのアレルギー疾患を合併していることがしばしばあります。

血液検査で「好酸球」という白血球が増えていることがあります。

男性に多い傾向があります。

内視鏡で観察すると「縦走溝」と呼ばれる縦にのびる溝が特徴的とされており、食道粘膜の組織を観察すると好酸球が多く認められることで診断されます。

とても稀な病気とされていましたが、最近ではこの病気の存在を念頭に慎重に検査をすることで診断される方が増えているようです。

好酸球性食道炎|ほんじょう内科

軽症の場合は、逆流性食道炎でも用いられるプロトンポンプ阻害薬という飲み薬で治療します。

症状が重い場合やプロトンポンプ阻害薬の効果が不十分な場合は、気管支喘息で用いられる吸入ステロイド薬を吸わずに飲み込む治療が効果的です。

思い当たる症状がある方は、当院にご相談ください。

 

南平岸の胃腸科・胃カメラ・大腸内視鏡

ほんじょう内科

院長 本城信吾

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME