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2023年1月の胃カメラ・大腸カメラ~肝機能異常とバセドウ病

[2023.02.02]

今年の1月の札幌はとても寒い日が多かったですね。最低気温がマイナス10°Cを下回る日が続き、内視鏡の管理に水を多く使用するほんじょう内科としては水道凍結が起きないか心配な日々です。1か月予報によると2月中旬までは寒さが続くそうで、まだまだ油断ができません。

 

消化器内視鏡

ほんじょう内科の1月の内視鏡実績は、胃カメラが88件、大腸カメラが54件でした。

胃カメラでの主な診断は食道がん、食道アカラシア、食道憩室、胃憩室、ヘリコバクターピロリ胃炎、胃潰瘍、十二指腸腺腫でした。

大腸カメラでの主な診断は、大腸ポリープ、大腸憩室、潰瘍性大腸炎の再燃、クローン病、早期大腸がん、直腸カルチノイド(神経内分泌腫瘍)でした。

2月1日現在、内視鏡予約は平日で約10日先まで、土曜日は4週先まで埋まっております。限られたスタッフ数で胃カメラ大腸カメラ行っているため迅速な対応ができないことがありますことをご容赦ください。

 

肝臓病

健康診断で肝機能異常を指摘されたため当院を受診される患者さんは多くいらっしゃいますが、その中に甲状腺の病気が原因で肝機能数値の異常をきたしている場合があります。

昨年11月からの3か月の間に当院で肝機能異常をきっかけにしてバセドウ病という甲状腺の病気を診断した症例が3例ありました。バセドウ病は免役タンパクの異常のため、甲状腺ホルモンが異常に多く産生される病気です。通常手の震え、動悸、下痢、発汗、暑がり、体重減少、イライラなどの症状が現れますが、症状をほとんど自覚していない場合もあるため注意深い診察と検査が重要です。

甲状腺のほかにも、肝臓の病気ではないのに肝機能数値のAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTに異常をきたす病気があります。筋ジストロフィーという筋肉の病気や、心筋梗塞、重症の心不全、溶結性貧血、敗血症などはその代表です。

2023年1月はこの他に肝血管腫、Fitz-Hugh-Curtis症候群、慢性B型肝炎、非アルコール性脂肪肝、アルコール性肝硬変、転移性肝がんの新規診断がありました。

 

藤田淳医師の外来が始まります

2月18日から毎月第3土曜日にKKR札幌医療センターで長年にわたり消化器肝臓病診療に携わっている藤田淳医師が、ほんじょう内科で外来診療を行います。KKR札幌医療センターで藤田医師の外来に通院歴のある患者さんが対象です。

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