40歳を過ぎたら考えたい、大腸カメラのこと
~石川知裕さん・今井雅之さんのケースから学ぶ、大腸がん予防の大切さ~
1. 大腸がんは身近で現実的な病気
日本人の死因で上位を占める大腸がん。かつては高齢者に多いと考えられていましたが、近年は40~50歳代での発症も目立ってきています。
先日も、大腸がんに関連する痛ましいニュースがありました。
2. 元衆議院議員・石川知裕さん(52歳で逝去)
2025年9月6日、元衆議院議員で知事選や国政選挙にも出馬経験のある石川知裕さんが、大腸がんのため東京都内の病院で亡くなられました。
まだ52歳という若さでした。
石川さんは北海道・足寄町出身。早稲田大学を卒業後に政界入りし、衆議院議員を3期務めました。
政治資金をめぐる事件で一度は議員辞職しましたが、その後も国政復帰を目指して選挙に挑戦し続けました。
2024年に大腸がんを公表。闘病の様子も一部伝えられ、「多忙だからと健康を後回しにしないでほしい」と同世代へのメッセージを残されました。
しかし、その願いもむなしく、1年あまりの闘病の末に帰らぬ人となりました。
3. 俳優・今井雅之さん(54歳で逝去)
2015年には、俳優の今井雅之さんが大腸がんのために54歳で亡くなられました。
体調の違和感を感じながらも、仕事を優先して受診が遅れ、発見された時には進行がん。
懸命の治療も及ばず、舞台復帰を果たすことなく旅立たれました。
ご本人は亡くなる直前まで、「もっと早く検査を受けていれば」と悔やんでおられたと言われています。
4. 共通する教訓:「早期に検査していれば」
石川さんも今井さんも、まだ50代前半という働き盛りの年代でした。
お二人に共通しているのは、もっと早い段階で大腸カメラを受けていれば、結果は違っていたかもしれないということです。
大腸がんは、早期に発見できれば内視鏡治療だけで完治できる可能性があります。
また、がんになる前のポリープの段階で切除できれば、「予防」そのものが可能なのです。
5. 40歳代から始めたい大腸カメラ
「自分はまだ若いから大丈夫」と思っていませんか?
大腸がんは40歳を過ぎたあたりからリスクが高まります。
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親や兄弟に大腸がんの経験がある方
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便秘や下痢など便通異常が続く方
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血便を見たことがある方
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健診で便潜血陽性を指摘された方
こうした方は、特に早めの大腸カメラが望ましいです。
6. 「つらくない検査」が当たり前に
「大腸カメラは苦しい」というイメージを持つ方も多いですが、近年は大きく改善されています。
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下剤が飲みやすくなった
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細いスコープで痛みや違和感が少ない
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静脈麻酔で眠っている間に終わる
こうした工夫で、実際に受けた方の多くが「思ったより楽だった」と話されます。
7. 家族の声かけがきっかけに
「妻に言われて来ました」
「子どもから勧められて仕方なく…」
そんな患者さんもたくさんいらっしゃいます。けれど、その一言が命を救うこともあるのです。
8. ほんじょう内科での取り組み
当院では、
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静脈麻酔を用いた、つらくない大腸カメラ
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検査中にポリープを発見したら、その場で切除
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胃カメラや腹部エコーも組み合わせた総合チェック
を行っています。
9. まとめ
石川知裕さん(52歳)、今井雅之さん(54歳)。
お二人の早すぎる死は、「大腸がんは決して他人事ではない」ということを私たちに強く教えてくれます。
大腸がんは予防できるがん。
早期発見で治せるがん。
だからこそ、40歳を過ぎたら一度は大腸カメラを受けてみてください。
それが、自分自身と家族の未来を守る最良の方法です。

消化器病専門医・消化器内視鏡専門医
肝臓専門医・総合内科専門医
本城信吾 院長
南北線南平岸駅から徒歩6分、リードタウン平岸ベースにある消化器内科
ほんじょう内科
北海道札幌市豊平区平岸1条12丁目1番30号 メディカルスクエア南平岸2F
TEL:011-595-8261


