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大腸がん検診って、ホントに必要?

[2025.01.30]

大腸がん検診って、ホントに必要?

みなさん、こんにちは。ほんじょう内科院長の本城信吾です。

今回は、多くの方が気になる「大腸がん検診」について、できるだけわかりやすく解説したいと思います。病気の話題は楽しいものではありませんが大切なことです。、ご自身の健康のために、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。

 

 

身近な脅威

 

日本人の死亡原因の上位を占めるがんの一つに、大腸がんがあります。大腸がんは男女合わせた罹患数では最も多く、死亡数では肺がんに次いで2番目に多いがんです。

大腸がんはこのように怖い病気ですが、早期発見、早期治療ができれば、治療効果が非常に高い病気です。しっかり対策をしていきましょう。

 

大腸がん検診の目的

 

大腸がん検診の目的は、ただ単にがんを見つけることではありません。

 

早期発見

大腸がんは、早期であれば自覚症状がないことも多いですが、検診で早期発見することで、より小さなうちに治療を開始できます。

 

早期治療

早期に治療を開始することで、手術の範囲を小さくできたり、抗がん剤の使用量を減らせたりと、患者さんの負担を軽減することができます。

 

死亡率の低下

早期発見・早期治療によって、大腸がんによる死亡率を大幅に低下させることができます。

 

大腸がん検診の種類

大腸がん検診には、大きく分けて以下の2つの種類があります。

 

便潜血反応検査

便に混じったわずかな出血を調べる検査です。簡便で痛みや苦痛はありません。専用の容器を用いて自宅で便を採取します。

 

大腸内視鏡検査

大腸の中に内視鏡を入れて粘膜を直接観察する検査です。より詳細な検査が可能ですが、準備が必要で、検査中の痛みを伴う場合があります。

 

どちらの検査を受けるべき?

どちらの検査を受けるべきか迷う方も多いと思いますが、まずはかかりつけ医にご相談ください。

 

便潜血反応検査

初めての検診や、大腸内視鏡検査が怖い方におすすめです。陽性になった場合は、さらに大腸内視鏡検査が必要になります。

 

大腸内視鏡検査

より詳しい検査を希望する場合や、便潜血反応検査で陽性になった場合におすすめです。

 

大腸がん検診を受けるメリット

 

早期発見・早期治療

進行した大腸がんは命に係わる重大な病気です。根治ができたとしても手術後に排便の不調が続いたり、人工肛門を造って管理しなくてはならなくなったりする場合があり、これまでと同じような生活ができなくなることも少なくないです。

一方、早期の大腸がんは適切な治療を受けると根治が可能です。病変がより小さい場合には内視鏡を使用した手術で高い治療効果が期待でき、生活の質を維持することができます。

 

ご自身、ご家族の安心

定期的にがん検診を受けることで、ご自身の健康だけでなく、ご家族の安心にもつながります。

 

がん予防意識の向上

がん検診で自分の身体を見つめ直し、食生活の改善や禁煙などの生活習慣を見直すきっかけになります。

 

大腸がん検診を受けるデメリット

 

時間と手間

大腸がん検診、特に大腸内視鏡検査には、準備や検査の時間が必要です。

 

検査中の痛み

検査は痛みを伴う可能性がありますが、近年、適切な疼痛対策と内視鏡医の技術によって、大腸内視鏡検査は以前より苦痛を感じることが少なくなってきています。

当院では静脈麻酔を使用した大腸カメラ検査を行っています。

 

精神的な負担

検診を受けることを心に決めてから、検査当日、そして検査の最終結果を待つ間、不安を感じる方もいます。

 

大腸がん検診を受けるべき人

 

検診の対象年齢

厚生労働省では、40歳以上の方に対し、大腸がん検診を推奨しています。しかし、近年40歳未満で発症する若年大腸がんが増加しています。ほんじょう内科でも20代や30代で大腸がんが見つかった症例を経験しており、若いから大丈夫とは一概に言えません。

 

大腸がんの家族歴がある方

家族に大腸がんの患者さんがいる場合は、大腸がんに罹るリスクが高いです。

大腸がんの中には遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC: Hereditary nonpolyposis colorectal cancer )と家族性大腸腺腫症( FAP:Familial adenomatous polyposis )という遺伝性疾患があります。

また、遺伝がはっきりしない場合でも親族に複数の大腸がん患者さんがいる場合は大腸がんに罹りやすいと言われています。

 

大腸にポリープがある方

大腸ポリープには、将来がん化する性格を持つものがあります。大腸がんの60~70%は大腸ポリープから発生することが知られています。大腸ポリープを指摘されたことがある方や過去に大腸ポリープの治療を受けた方は定期的な検査が必要です。

 

血便や腹痛などの症状がある方

大腸がんの症状には、お尻からの出血、便通の異常、腹痛、貧血、体重減少があります。

これらの症状は、大腸がんのサインかもしれません。一つでも該当する場合は大腸がん検診をおすすめします。

 

まとめ

大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。検診を受けることに少し抵抗がある方もいるかもしれませんが、ご自身の健康のために、ぜひ一度受けてみてください。

ほんじょう内科では、大腸がん検診をはじめ、胃腸や肝臓の検査治療を行っております。お気軽にご相談ください。

 

ほんじょう内科

院長 本城信吾

062-0931  北海道札幌市豊平区平岸1条12丁目1−30

メディカルスクエア南平岸 2F

011-595-8261

https://honjo-naika.com/

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