オンライン×大腸カメラ
40歳以上になると職場の健診で大腸がん検診として、便潜血検査を提出するようになります。
日本の大腸がん患者さんは30年以上にわたり増加し続けています。現在、男女合わせると日本人の「最も罹る方が多いがん」となっています。
便潜血検査は大腸がんを無症状のうちに発見するためのスクリーニング検査です。この検査で陽性になった場合、腹痛や便秘といった症状がなくても、精密検査として大腸カメラを受けることが推奨されています。
ところが、便潜血陽性になっても精密検査を受けない方がいます。
オリンパス社が行った「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書 2021」では、便潜血陽性となっても精密検査を受けなかった方が14.4%もいました。
精密検査を受けなくては、せっかくの大腸癌早期発見の機会を失うことになってしまします。
精密検査を受けなかった理由には、「症状がなかったから」「恥ずかしいから」「痛くてつらそうだから」「痔の出血で陽性になったかもしれないから」などがありましたが、「忙しくて時間がなかったから」と答えた方も少なくなかったです。
通院回数が3回から1回に!
大腸カメラを受けるには、事前に受診して医師と相談し検査説明を受け検査前の薬の処方をもらわなくてはなりません。そして、大腸カメラでポリープなどの病変が見つかって病理検査(顕微鏡検査)に出すことになると検査の10-14日後に再度受診して病理検査の結果説明を聞くために再度受診します。つまり、
1)事前診察
2)大腸カメラ検査
3)病理検査の説明
と3回の通院が必要になります。
40代~50代は働き盛りの世代です。職場で責任のある立場だったり子育てをしていたりするため、通院とはいえ容易に休むことができないこともあります。1日だけならまだしも、検査のために3日も休みを取るのはなおさら難しいかもしれませんね。
そこで、当院では、来院が1日で済む新しい大腸カメラ検査のスタイルを提案します。
これまで「忙しくて検査が受けられない」とお考えの方でも、検査当日の1回だけの受診であれば大腸カメラ検査をうけやすくなるのではないでしょうか。
1)オンライン事前診察
検査の準備の事前診察はオンライン診療を用います。スマホを用いたビデオ通話で医師と相談し検査の説明を受けます。検査前日と検査当日の薬は郵送でお手元に届きます。検査前の過ごし方や薬の飲み方は当院オフィシャルサイトの動画でも確認できます。
2)大腸カメラ検査
大腸カメラ検査の当日は来院していただきます。
3)オンライン検査説明
大腸カメラで病変が見つかり病理検査を行った場合は、後日再度オンライン診療を受け、医師から説明を受けます。
この方法だと3回必要だった通院が、たった1回で済むことになります。
オンライン診療は、ネットにつながるスマホがあれば、自宅でも職場でも受けることができます。
オンライン診療では通院の往復に要する時間はゼロ。来院してからの待ち時間もゼロです。
オンライン診療では薬の処方を受けることもできます。職場や自宅の近くの調剤薬局でお薬を受け取れます。
大腸がんは、無症状のうちに検査をすることで早期発見・早期治療を実現できます。
お忙しい毎日を送っている方にこそ、大腸がんで健康を失ってほしくないです。便潜血で陽性になった方は、必ず精密検査として大腸カメラ検査を受けてください。
消化器病専門医・消化器内視鏡専門医
肝臓専門医・総合内科専門医
本城信吾 院長
南北線南平岸駅から徒歩6分、リードタウン平岸ベースにある消化器内科
ほんじょう内科
北海道札幌市豊平区平岸1条12丁目1番30号 メディカルスクエア南平岸2F
TEL:011-595-8261