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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群のセルフチェック

  • 何週間も下痢便秘が続いている。または下痢便秘を交互に繰り返す。
  • 朝、便意のため何度もトイレに通わなくてはならない。
  • 腹痛や腹部膨満感を感じることがある
  • 急な腹痛と便意のために、トイレに駆け込むことがある。
  • 排便後に腹痛が和らぐ。
  • 排便後もスッキリせず、便が残っている感じがする。
  • 通勤の途中や、外出先で便意をもよおさないか心配なときがある。
  • 便のことを考えると、気持ちが沈み、うつうつした気分になる。

3つ以上該当する→過敏性腸症候群の疑いあり

5つ以上該当する→過敏性腸症候群の可能性が高い

 

過敏性腸症候群とは?

明らかな炎症やがんなどの腫瘍がないのに長く下痢便秘、お腹の不調を繰り返す病気です。程度は様々ですが日本の成人の14.2%がこの病気だとも言われています。お腹の痛みや下痢に悩まされると、いつもトイレのことを気にしたり外出するのが不安になったりしますよね。そんな毎日が続くと、生きているのが楽しくないとさえ感じることもあるようです。

過敏性腸症候群では、腸の動きが過剰になり、腸の知覚は過敏になっています。こういった腸の状況には心理状態が大きく関与しています。心にストレスや不安を抱えていたり、強い悲しみや怒りを感じていたりすると、お腹の調子が悪くなります。このことは昔の日本人もよく知っていました。「断腸の思い」「はらわたが煮えくり返る」など、心の状態をお腹の状態としてあらわす慣用句は皆さんもよくご存じですね。

また、腸に細菌やウイルスなどの感染があるとこれをきっかけに過敏性腸症候群を発症することが多いです。これは細菌やウイルスが免疫システムによって排除された後に腸内細菌のバランスが崩れたり、弱い炎症が続いたりするためと考えられています。

 

まずは正しい診断を

長く下痢便秘がつづいている場合、過敏性腸症候群以外の病気がないかしっかり見分けることは大切です。特に、大腸がんの症状を過敏性腸症候群と見誤ることは避けなければなりません。大腸癌患者さんは、「ときどき下痢をします」「便秘と下痢を繰り返します」「便秘が続いています」といった過敏性腸症候群と見分けるのが難しい症状を感じていることが少なくないです。若い年代で多い潰瘍性大腸炎クローン病という原因不明の腸の炎症も、長く続く下痢の原因になります。お薬や、食べ物、飲み物が下痢の原因になることもあります。腸の感染症の多くは2週間以内に治りますが、腸結核やジアルジア症、クロストリジウム菌感染症では下痢が長く続くため過敏性腸症候群との鑑別が問題になります。

 

次のような患者さんは特に注意が必要です。
  • 熱がある
  • 関節が痛む
  • 粘血便(イチゴジャムまたはケチャップのような便)がでる
  • 体重が減った
  • 50歳以上
  • 大腸癌、大腸ポリープを治療したことがある
  • ご家族に大腸癌を患った方がいる

正しい診断のため、血液検査、腹部レントゲン検査、便検査、大腸カメラ、CT、エコーなどをおすすめします。

 

過敏性腸症候群には、いくつかのタイプがあります。
下痢型

腹痛や腹部の違和感をともなう、慢性的な下痢

便秘型

腹痛や腹部の違和感をともなう、慢性的な便秘

混合型

下痢と便秘を交互に繰り返す

分類不能型

上記3つに分類できないタイプ、ガスが溜まってお腹が張ったり、人前でオナラが出そうになったりするのをとくにガス型と呼んでいます。

 

中学生・高校生・大学生の過敏性腸症候群    

中学生、高校生・大学生は、思春期の体の変化や勉強、部活動、友人や家族との関係、進学、就職など様々なストレスを受けやすい年代です。ある研究によると学生のおよそ2割に過敏性腸症候群の症状が見られるそうです。朝、学校に行く準備をしているとお腹が痛くなってしまったり、授業中にお腹が痛くなってトイレをずっと我慢したりといった症状があるようです。過敏性腸症候群の症状が強く、学校に行けなくなる場合もあります。

 

過敏性腸症候群の治療

食べ物の注意

よく噛む

何を食べるにもよく噛んで、ゆっくり食べることが大切です。忙しい朝でも食事の時間と、その後のトイレタイムを確保するため、ちょっぴり早起きして心の余裕をつくりましょう。

 

オススメのたべもの

食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分けられます。
水溶性食物繊維は水分量を調節する作用があります。このため、下痢型・便秘型のどちらのタイプでもオススメです。

 

水溶性食物繊維を含む食品

海藻類:昆布、わかめ、もずく、めかぶ、ひじき

果物:キウイ、バナナ、リンゴ

野菜:ごぼう、アボカド、オクラ、モロヘイヤ、しゅんぎく

 

発酵食品

納豆や味噌などの発酵食品もお腹にやさしくオススメです。ヨーグルトも発酵食品のひとつで、一般的に「お腹に良い」と言われています。ただし、乳製品で下痢をしやすい下痢型過敏性腸症候群の方ではヨーグルトを避けたほうがいいでしょう。

 

控えたほうがいいたべもの

脂質の多い食品:揚げ物、ラーメン、脂身の多い肉

冷たいもの:炭酸飲料、かき氷、アイスクリーム

香辛料:辛い料理、カレーライス

コーヒー

アルコール

キシリトール入りのガム、アメ

 

不溶性食物繊維はどうですか?

不溶性食物繊維を多く含む食品は便の容積をふやし、腸を刺激します。このため便秘型の方では改善を期待できます。一方お腹が張りやすい方や下痢型の方では多く摂りすぎないようにしましょう。

 

不溶性食物繊維を多く含む食品

豆類:インゲン豆、おから、小豆、エンドウ豆、枝豆

野菜:しそ、パセリ、ジャガイモ、サツマイモ、にら、ごぼう、大根葉、タケノコ

きのこ:エリンギ、しいたけ、きくらげ、えのき

果物:柿、パイナップル、アボカド、いちじく

そのほか:こんにゃく、しらたき、かんぴょう、玄米、栗

 

ストレスを避ける

食事、睡眠が規則的になるようにこころがけましょう。

不安やストレスに感じていることを親しい方に相談するのもいいでしょう。

 

お薬の治療

過敏性大腸症候群では様々な種類のお薬を、患者さんにあわせて個別に組み合わせます。初めの処方がとてもよく効く場合もあれば、何度も通院していただいた末にその方にあった薬の組み合わせを見つけることができる場合もあります。過敏性腸症候群で用いる主な薬はつぎのようなものがあります。

  • 腸の知覚過敏を鎮める薬 セレキノン®
  • 腸の動きすぎを抑える薬 チキジウム、ブチルスコポラミン、トランコロン®
  • 腸内細菌のバランスを整える薬 ミヤBM®、ビオフェルミン®、ビオスリー®
  • 便の硬さを調節する薬 ポリフル®
  • 便の水分量を増やす薬 酸化マグネシウム、モビコール®
  • 腸の分泌液を調整する薬 リンゼス®、アミティーザ®
  • 止痢薬 ロペラミド、イリボー®
  • ガスによるお腹の張りを減らす薬 ジメチコン
  • 漢方薬 半夏瀉心湯、桂枝加芍薬湯、桂枝加芍薬大黄湯
  • 抗不安薬 ロフラゼブ
  • 抗うつ薬 ミルタザピン、エスシタロプラム

お腹の調子は病気がない方でも毎日同じではありません。良い日もあれば「今日はちょっとゴロゴロして、下痢ぎみだな」と感じる日もあるのが普通です。お薬の治療では、今まであった症状がすっかりなくなることもありますが、むしろ「良くなったけど、少し調子悪いこともある」と感じている患者さんが多いです。あなたの毎日が少しでも快適で明るく輝いていられるように、ほんじょう内科では繰り返しお話をうかがって治療を工夫します。

 

さらに詳しくお知りになりたい方は、日本消化器病学会・患者さんとご家族のための過敏性腸症候群(IBS)ガイドをご覧ください。

 

 

 消化器病専門医・消化器内視鏡専門医

 肝臓専門医・総合内科専門医 

 本城信吾 院長

 

 

 

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